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2008年02月18日

寺尾小学校特別授業

先日、高崎の観音山丘陵の際にある、寺尾小学校へ行って参りました。2時間連続、6年生全員(69名)を対象とした同校での授業は初めてでした。
もともと5面の箏を学校が所有していて、音楽の授業で「さくら」を習っていた、とのことで、昨年までやはり高崎市内の矢中小で行っていたものとは、内容を変更する必要がありました。
当日は市内の中学校から5面を借りてあり、計10面の箏で授業を行うことが出来ました。場所は体育館。広いスペースでのびのびと(?)授業を行いました。
最後には、「さくら」の旋律組と、グリッサンドやトレモロで「桜の散る様子」を表現する効果音組とに分け、合奏を行い、しめくくりました。
授業を受けた児童たちに、楽しい印象が残れば幸いなのですが・・・。

「邦楽を普及させる」活動の意義は、次のようなものだと考えています。
我々日本人の意識の根底には、この国の気候風土で育まれた「日本人のスピリット」が流れています。様々な国のたくさんの民族が、それぞれの「スピリット」を最大限に発揮・表現することによって、それぞれの個性が相補しあい、地球全体としての「調和」が生み出され、世界が平和になるものだと思います。
例えば日本人の場合、仮に幼い頃から全く西洋式の音楽にしか触れていなくとも、底流には必ず「日本人」としての知性が息づいているはずです。
しかしながら、「知性」が具体的に目に見える行動に反映されていなければ、じゅうぶんな「調和」を生み出すことはできないでしょう。
その具体的手段として、もっとも取りかかりやすいものが、「邦楽」であるのだと思います。
とりわけ、子供たちに対して邦楽実習をおこなうことは、わずかなものであるかもしれませんが、日本や世界の将来について大変意義深いものであると認識し、取り組んでいるのです。