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5 months ago

秀龍

多摩美術大学の、「渦巻の大宇宙」展へ行ってきた。

同大の芸術人類学研究所によるもので、芸術文明史家であり、とりわけケルト美術に造詣の深い鶴岡真弓所長の監修だ。

鶴岡真弓さんとは、僕の学生時代、立命館の教授だった時に初めてお会いした。文学部の研究室を訪問して以来、二十年以上の交流がある。その縁で多摩美で箏を弾いたこともあった。

展示は八王子キャンパスの図書館。

図書館から1キロほど離れた最寄りの駐車場に到着したら、折からの雨は土砂降りに……仕方ないので車中でノートパソコンで事務仕事などしている内、ウソのように止んだ雨上がりの道を会場へ向かった。

渦巻、とはケルト文明独特の紋様である。

ケルト文明はかつてユーラシア大陸の西側に広く分布していたが、キリスト教にほとんど駆逐されてしまった。

しかし、例えばハロウィンがケルトの祭りに由来するなど、影響は各地に残っている。

特に、ユーラシア大陸の行き止まりに位置するアイルランドの地には、キリスト教と習合する形でケルト人の文化を色濃く観ることができるのだ。

鶴岡真弓さんは、ダブリン大学トリニティ・カレッジにある福音書の写本「ケルズの書」に魅せられ、この道を追求してこられた。

僕は、「ケルズの書」の精密な複製が展示されていると聞いて、どうしても観たくなったのだった。

会場には、ユーラシア大陸の各地の紋様がデザインされた道具や装飾品が集められていた。

それらの紋様の洪水に溺れきった後に、「ケルズの書」にたどり着いた……ちょうど鶴岡真弓さんの歩みを逆方向に〝追体験〟したわけだが……開かれた「ケルズの書」の、曼荼羅に似た精密なイラストを眺めた瞬間、多彩な紋様の底流にある、普遍的な何か、が自分の脳裏にどっと流れ込んでくるのを感じた。

様々な紋様を生み出した人類の魂は、宇宙的な普遍性を湛えた海の中のそこかしこに存在し、輝いているのだ。

鶴岡真弓さんが、多種多様な紋様をコレクションした意図が、ほんの僅かだけれども腑に落ちたような気がした。

鶴岡真弓さんはケルトを〝基点〟にユーラシア大陸を旅してこの「宇宙」に到達したのだと思う。

……並べて記すには役者が違いすぎるのだけれど、僕自身は自分の立つ日本の民族音楽から出発して、南北に広がる、音楽が辿ってきた道のりを旅したいと、常々考えてきた。

この旅路は、立命館の研究室を突然訪問した学生に、わざわざ自分の椅子を譲って歓迎し、迎え入れてくれた鶴岡真弓さんにお会いした時に暗示されていたのかも知れない。

その〝基点〟を確認するために、鶴岡真弓さんの〝宇宙〟を観たいと思って、僕はここに来たのだ、そう思った。

会場を出ると、梅雨の湿気がぐっと強まったように感じた。

雨はクルマに戻るまで待ってくれていた。
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5 months ago

秀龍

マルちゃんの「冷やしぶっかけそば」は、僕の故郷の大黒食品「冷やしたぬきそば」のコピー商品であるとの件を先日、追求(笑)した。

そのマルちゃん版を入手したので検証したい。

容器の形状も違うが、値段はマルちゃん版は大黒食品版の2倍近く高い。

中身や作り方は酷似していて、ようはカップ焼きそばの、お湯を捨てた後を水で冷やす、という感じだ。

さて、出来上がり、大黒食品版の写真(容器が四角い方)も見ていたけば分かる通り、ほとんど変わらない。

さてさて、その食味は……

マルちゃん版は「ソバ」により近く、大黒食品版は「焼きそば」に近い感じ、と、かなり異なることが明らかになった。

マルちゃん版、マズくはない、ないけれど、ホンモノのソバに結構近いだけに比較され得る対象のハードル(つまりホンモノ)が高くなってしまい、マズくはないのに、〝ホンモノよりはコシは無いし美味しくないよね〟、と言われてしまいがちなんじゃなかろうか。

大黒食品版は、率直に言うと、ソバとはまた異次元のソバ、みたいな食感なので、そうした文法の延長でいくと、〝期待を裏切らない(安いし)〟感じだ。

僕に言わせると、温かい麺と違って、冷たい麺は「誤魔化しがきかない」。

しかしながら、麺の世界はその多様性において、素麺から極太ウドンまで、我々日本人の受容為うる範疇はすごく広い。

つまり、ウン十年前から独自の〝冷やし〟麺を追求してきた大黒食品は、つまり大黒食品という暖簾の蕎麦屋のソバ、というポジションをキチンと確定させておりゆるぎない評価を獲得していると言える(ただし「冷やし中華」はマズいから買ってはならない)。

が、マルちゃん版は、ホンモノの冷やしソバの食味を(たぶん)開発陣は追求してしまったがために、断っておくが、マズくはない、結構食べられる仕上がりなのに、「何か違うよね」と、多分顧客には低評価をつけられてしまうだろう、というのが論理的に導き出した僕の結論だ。

だいたい、マルちゃん版推奨の「氷水」が用意できる環境にいるんなら、普通に乾麺茹でるって。その方が安いし美味いもん。

大黒食品版は未来永劫、(倒産しない限り)マーケットに残ることだろうが、マルちゃん版は今シーズン限りとなるだろう、断言する。

しかし!

禁断の冷やしソバをデビューさせてきたマルちゃんは偉い!根性を評価すべし!

マルちゃん版「冷やしぶっかけたぬきそば」を食したいなら、まさに今、今しかない!
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5 months ago

秀龍

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