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2008年12月18日

新聞

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今日は一日中、おだやかに晴れ上がって、もう春が来たのかと錯覚するくらいでした。
読売新聞に先日の前橋での演奏の模様を掲載していただきました。記事は最新情報よりご覧になれます。

2008年12月17日

授業

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この学校には”教育用”ではあるが、フルサイズの箏が配置されている。
dc121734.jpg教室から望む上州の名山「赤城山」

月曜日、水曜日と、2日間にわたって前橋市の小学校にて6年生対象の授業を実施してまいりました。
1日目は学年全員約100名に対して、演奏と箏の歴史や構造のお話を行い、2日目は各クラス毎の指導で、最終的には生徒の「さくら」と、秀龍の変奏を合奏する、という流れでした。

初日はよく晴れていて、赤城山の山麓に位置する同校からは、赤城の山容をよく望むことができました。
大勢に対して授業を行うのはとてもエネルギーを使うのですが、よく興味をもってくれたようです。ここでは、日曜に使用した絹糸の箏も持ってきていて、テトロン絃のものと音色の比較をしたり、感触の違いを味わってもらいました。「絹」についての説明に熱がこもったせいか、「どちらが好き?」という問いかけには、大半の児童が「絹」を選ぶ、という事態に。これはこれで素晴らしいことだと思いました。

2日目は、「さくら」の旋律を児童に分担して弾いてもらい、秀龍の変奏とあわせる、という比較的高度な実技指導。しかし、クラスメイト同士助け合い、なんとか合奏へ持って行くことができました。この日だけで秀龍はさくらの変奏曲を20回以上演奏。みんなが音楽に集中していたせいか、とても楽しく弾ききることができたのも、また素晴らしいことでした。

「邦楽」を潜在意識の中でもいいので、楽しいものだと認識してくれれば幸いに思います。
毎年毎年、授業の後に感じることですが、秀龍も大変に勉強になった講師としての2日間でした。

2008年12月14日

「シルク」

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本日は、前橋で絹糸をかけた箏で演奏してまいりました。
恥ずかしながら、秀龍は絹糸を使った演奏は初めての経験だったのです。シルクに関するシンポジウムを行うので、それにちなんで絹糸をかけたお琴で演奏してほしい、というお話が入り、お琴やさんと相談して、なんとか絹の絃を入手、かけてもらったというわけです。
今はナイロンやテトロンの絃に変わってしまい、ほとんど使われない絹糸は、なかなか問屋さんでも「かんべんしてくれ」とのことで、入らないようです。やはり「切れやすい」とのことで、様子を伺いながらの演奏でした。なんとか、演奏中、しっかりともってくれました。
テトロンに比べると、柔らかな音質になりますが、響きはとても豊かで、余韻がいつまでも残るような感覚です。弾いていて、箏からこちらに向かってくる音の圧力というか、エネルギーがとても強いのに驚きました。
来年2月に、同じ主催でサロンコンサートに出演し、絹糸を使ってみることを予定しています。